スポンサーリンク

【ユーバーリンゲン】ドイツ上空で飛行機が空中衝突した真相原因は?

アンビリバボー
Free-Photos / Pixabay

Free-Photos / Pixabay

 

こんにちは、KEIGOです。

 

奇跡体験アンビリーバボーでも紹介される前代未聞の飛行機が空中で衝突してしまうという恐ろしい事故

 

『ユーバーリンゲン空中衝突事故』

 

なぜこんな事故が起きてしまったのでしょうか?

 

この事故での生存者は0で飛行機に搭乗していた全員が帰らぬ人となってしまいました。

 

今回は、『ユーバーリンゲン空中衝突事故』の全貌をご紹介していきます。

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

ユーバーリンゲン空中衝突事故

 

遡ること2002年7月1日。

 

乗客60人、乗務員9人が搭乗していたロシアのバシキール航空2937便と、

バーレーンの航空貨物会社DHL611便(パイロット2人が搭乗)がドイツの南部に位置するユーバーリンゲンの上空に差し掛かった時、

空中で衝突してしまい、乗客乗務員71人全員が帰らぬ人となってしまいました。

 

バシキール航空2937便に乗っていたのはロシアのウファ市内の小中学校に通う子供たちと教師で、

試験に合格したご褒美としてスペインへのツアーへ招待されていました。

 

この子供たちの中にはロシアの大統領府や政府官僚のお子さんたちもたくさん含まれていたんです。

 

このロシア人一行はバルセロナで開催されたユネスコフェスティバルに参加した後、

カタルーニャ地方へと向かい休暇を過ごす予定でした。

 

しかし、6月30日に定期旅客便でバルセロナへ向かう予定でしたが、

何人かが時間になっても現れず乗り遅れてしまったので急遽チャーター便で予定を変更しスペインへと飛び立ちました。

 

今考えると時間に遅れなければ、

予定通り定期便に搭乗できていればこの子供たちや教師たちは無事に家に帰ることが出来たと思うと、

なんか嫌な気持ちになりますよね。

 

衝突事故が起きたドイツのヴュルテンブルク州南部の空域はスイスの管制区域になっていたため、

事故当日もスイスの民間会社スカイガイド社によって管制されていました。

 

しかし、この日スイス領空全域とドイツ南部空域をたった1人で担当していたので、

2つの飛行機に思うように情報伝達できず衝突事故が起きてしまったんでしょう。

 

ドイツ上空で飛行機が空中衝突した原因は?

 

この事故が起きた原因はいったい何なんでしょうか?

 

実はユーバーリンゲン空中衝突事故には複数の原因が重なって起きたことがわかっています。

 

まず1つは先ほどもお話しした管制官が1人で対応していたこと。

 

事故当日の当直は2人だったのですが、

そのうち1人は休憩で管制業務から離れてしまっていたのです。

 

この行為は本来違反なのですが、

長い慣習の中でスカイガイド社は黙認していました。

 

さらに、管制していた当日、

設備がいくつかトラブルを起こしていて接近警報装置というものがメンテナンスのため事故の30分ほど前から作動していない状態でした。

 

しかも電話回線も調子が悪く、事故の45秒前まで他の飛行機の空港への誘導に手間取っていたためぎりぎりまで2機の飛行機が接近していることに気づきませんでした。

 

そしてもう一つの原因はボイスレコーダーが回収されたことで、

クルーやパイロットたちと管制官とのやり取りがわかったことで解明されました。

 

管制官がバシキール2937便とDHL611便は衝突の50秒前に空中衝突防止装置(TCAS)が作動し、

お互いの飛行機が接近していることに気付きます。

 

そして43秒前にやっと管制官が2機が接近していることに気付き、

バシキール2937便にあわてて降下するように指示を出します。

 

しかし36秒前に双方の飛行機の空中衝突防止装置(TCAS)が警告を出し、

バシキール2937便には高度を上昇するように、

DHL611便には降下するように指示を出しました。

 

43秒前に管制官がバシキール1937便に降下するように指示を出しましたが応答しなかったので、

29秒前にもう一度管制官が降下するようにと同じ指示を出します。

 

TCASは上昇するように指示し、

管制官は降下するように指示。

 

乗員はTCASではなく管制官の指示に従って降下してしまいます。

 

衝突18秒前にさらに緊急度が高い警報が鳴ったのでDHL611便は降下中だということを管制官に伝えようとしたが、

管制官はバシキール2937便と連絡を取っていたのでDHL611便の乗員とは話せなかったんです。

 

ここから2機が衝突するまで管制官は2機とも降下していることに気付いていませんでした。

 

なので危機は回避したと思い、

別の空港に飛行機を誘導する業務に移ってしまったのでした。

 

その後、2機は数秒で衝突してしまい、

悲惨な結果となってしまうのです。

 

事故の原因をまとめると

・管制官が1人で業務を行っていた。

・管制塔の機器や設備が故障していた。

・空中衝突防止装置(TCAS)の指示に従わなかった。

 

ということですが、

もしかすると1番の原因はTCASの指示に従わなかったということなんではないかと思います。

 

なんとこの当時、

管制官の指示とTCASの指示のどちらを優先するのかということは国際的な基準はなかったんです。

 

この事故の前にも2001年にJALの飛行機2機が片方はTCASの指示に従わず、

管制官の指示に従ったため2機が似やミスしてしまうという出来事が起きていました。

 

そこからユーバーリンゲン空中衝突事故が起きるまでの1年半、

なんの対策も講じずほったらかしにしてしまったことが何とも納得できませんね。

 

TCASか管制官のどちらの意見を優先するかきちんと決めていれば事故も防げたのかもしれません。

 

さいごに

 

ユーバーリンゲン空中衝突事故はいろいろな原因が重なって起きていますが、

もし1つでも回避できていればこの事故は起きていなかったのかもしれません。

 

2度とこんなことが起きないよう航空会社も管制官も細心の注意を払って頑張ってほしいものです。

 

以上、KEIGOでした。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

事故の後にもう一つの事件が!!犯人のロシア人カロエフとは!?

[nlink url=”https://keigo-trendo.com/【ユーバーリンゲン空中衝突事故】家族を失った/”]

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました